- 紙の本が好きだけど、電子書籍にも興味あるなぁ
- 電子書籍を使うメリットとデメリットってなんだろ?
このような悩みに元書店勤務のボクが回答していきます。
昔から本屋さん大好き人間だったんですが、電子書籍が便利すぎて、ここ数年は本屋さんに全く行かなくなりました。
そんなボクが電子書籍のメリットとデメリットを解説していきます。
当記事を読むメリットとは
- 電子書籍のメリットとデメリットが理解できる。
- 電子書籍のデメリットを解決するテクノロジーを知ることができる。
となりますので、ぜひご覧ください。
【メリットだらけ】電子書籍をおすすめする4つの理由
ここ数年で紙文化の環境が激変しました。
2019年に6年間の福岡勤務を経て、都内勤務に戻ってきたのですが、衝撃だったのは通勤電車内で新聞や雑誌、文庫本を読んでいる人が皆無だったことです。
(福岡では徒歩通勤だったので電車にほぼ乗らなかったので)
事実、電子書籍はこのようにシェアを伸ばしています。
そういう自分もスッカリ電子書籍派になってしまい、紙の本を読む機会激減しました。
ではなぜ自分が電子書籍を使うようになったのか、その理由と感想をお伝えします。
電子書籍の4つのメリット
- 紙の本より安く買える
- いつでもどこでも本を購入できる
- 持ち運びや移動に便利すぎる
- 本の保管スペースゼロ
それでは深堀りしていきます。
電子書籍は紙の本より安く買える
絶対に安い!!!
と断言できませんが、安く販売できる理由があります。
なぜかといいますと、紙の本は法律によって「値引き禁止の定価販売だけ」と規制されているのですが、電子書籍は規制の対象外となり「値引き販売が可能」だからです。
電子書籍は,著作物再販適用除外制度の対象となりますか?(公正取引委員会HP)
例えば有名な『7つの習慣』だとこんな感じです。
書いてある内容は同じなのに、紙と電子の違いだけで最大770円の価格差がありました。
また基本が安いのに、さらに定期的にクーポンが配布されます。
下は楽天koboの場合ですが、紙の本ではありえいないクーポンが配布されています。
これも規制の対象外だからできることです。
紙代や印刷代、流通コストや人件費などが電子書籍だと大幅にコストカットできるので、実はもっと安く売れるのではないかとも思ってます。
電子書籍だと、いつでもどこでも本を購入できる
最近、書店が減っているをご存知ですか?
自分の周りでも近くにあったTSUTAYAが閉店しちゃいました。
調査機関の報告によると、20年間で書店数は半減してます・・・。
残念ながら時代の波には抵抗できません。
紙の本でもネット注文でわざわざ書店に行く必要がなくなりましたよね。
また電子書籍なら深夜や早朝、通勤電車でも欲しいと思ったときに購入できちゃいます。
自分も海外出張中に普通にONE PIECEの新刊を購入し、ベトナムのカフェで読んでました。
場所や時間に制限されないのが電子書籍の大きなメリットです。
電子書籍は持ち運びや移動に便利すぎる
タブレッドや電子書籍リーダー1つあれば、何百冊と簡単に持ち運びできます。
これは電子書籍最大のメリットです。
旅行や出張などの移動に本を手放せなかった人間としては非常にありがたいです。
海外旅行いくのに文庫本を何冊もスーツケースに詰めていたのとか、今考えれば信じられないです。
また引っ越しを経験したのも大きかったです。
だって本は重いですし、梱包するのもめんどくさいし。
コレも電子書籍にしたことで解消できました。
本の保管スペースゼロな電子書籍
自宅にモノを置くとコストがかかりますよねぇ。
(広大な家や部屋にお住まいなら気にする必要ゼロなので、飛ばしちゃってください)
例えばたくさんの本を保管するために大きな本棚を買ったりしますよね。
その本棚のスペースにも家賃って発生してるんですよね。そう考えるとひどく無駄な支出に感じます。
そんなコストをかけるくらいなら電子書籍にして保管にかかるコストをゼロにした方が最適解です。
また最近は書籍の保管サービスがあるようですが、単純に「電子書籍にすればいいのに」って思っちゃいます。
手元になく、倉庫のような物理的に遮断した場所に保管した本って、もう絶対に読まないですよね・・・。
-
電子書籍はKindle・楽天Koboの2択のみ【始め方・使い方】
続きを見る
こちらで自分が実際に使っているAmazonのKindleと楽天Koboを具体的に解説しているので、ぜひご覧ください。
【使ってみてわかった】電子書籍のデメリット
メリットは理解できたけど、デメリットってないの?
はい、当然ながらデメリットはあります。
電子書籍のデメリット
- すべての書籍が電子書籍化されているわけではない。
- 紙の本より発売日が遅い場合が多い。
- サービスが終了したら、読めなくなる可能性も。
- 紙の本のように古本として売れない。
電子書籍派の自分としては、デメリットよりメリットの方が大きいです。
また近い将来、改善されるかもと思ってます。
電子書籍のシェアUPで改善されそう
すべてが電子書籍化されているわけではない
当然ながらすべての書籍が電子化されているわけではありません。近年出版されている書籍はほとんど電子化されていますが、古い&ニーズが低いモノは電子化されておりません。
また出版社や作者の意向により電子化されていない書籍もあります。
理由は書店などの出版文化を守りたい気持ちが強いようです。
街の本屋さんにエール・出版文化を守り抜きたい=作家 宮部みゆきさんに聞く(外部リンク)
ただ少し空気が変わったのか、少しずつデジタル化されはじめてきました。
例えば古い本だと〈復刻〉というカタチで電子書籍化されたり、電子書籍化されていない人気作家の作品も徐々にデジタル化されはじめてきました。
東野圭吾、電子書籍 特別解禁。ベストセラー7作の一斉配信開始!(2020/4/17)
デジタル化の流れは止まらないと思ってます。
紙の本より発売日が遅い場合が多い
体感ですが、コミックの場合は1ヵ月遅れが基本のようです。
普通に考えれば、何万部も印刷した紙の本を全国に配送して発売日に一斉販売って難易度高めに感じます。
まだまだ紙の本のシェアが高いので、このようになっているんでしょうが、電子書籍のシェアが高まるにつれて改善されると思っています。
テクノロジーで電子書籍の問題は解決できる
NFTってご存知ですか?
NFTとは〈Non-Fungible Token〉の略称で、デジタルデータの所有権を明確にできるブロックチェーン技術です。
- 運営会社がサービスが終了したら、読めなくなる可能性も。
- 電子書籍は紙の本のように古本として売れない。。。
電子書籍ではできませんが、将来的にはNFT書籍が誕生し、上記の問題を解決できちゃうんです。
-
【書店業界も騒然】NFT×電子書籍の親和性高く、本の未来が変わる
続きを見る
こちらで詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
【まとめ】電子書籍は使うメリットあり
本日の復習
- 持ち運びや保管に利便性が高いが、デジタル化されてない書籍もある。
- いつでもどこでも本を購入でき、紙の本より安く買えるが、新刊の発売日が紙の本より遅くなる場合がある。
- 電子書籍の代わりに近い未来、NFT書籍が誕生して、所有権と二次流通ができるようになる。
以上となります。
実際に使用している自分はデメリットよりもメリットの方が大きいので、大満足で使っています。
みなさんは紙の本と電子書籍、どちらの方を使いたいですか。