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仮想通貨がもらえる!?流動性マイニングの仕組み【メリット・デメリットを解説】

4月 2, 2022

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  • DeFiで運用したいけど、いったいナニなの?
  • 流動性マイニングってホントに儲かるの?

とちょっとした不安に回答していきます。

当記事を読むメリットとは

  • 初心者の方にもわかりやすく流動性マイニングのメリット・デメリットを説明します。
  • 難しい「インパーマネントロス」についても、やさしく理解できます。
  • リスクが少ない流動性マイニングの方法と便利ツールも紹介しています。

となりますので、ぜひご覧ください。

流動性マイニングって何?

「流動性マイニング」とは「イールドファーミング」の1つ。

今回説明する「流動性マイニング」や、暗号資産(仮想通貨)を貸し出し「利息」をもらう「レンディング」、これらの総称をイールドファーミングといいます。

ちなみにイールドファーミングとは「Yield(利回り)」と「Farming(農業・収穫する)」を合体させた造語となります。

流動性マイニングの仕組みとは

流動性マイニングとは、通貨ペアを取引所の流動性プールに提供する代わりに報酬がもらえる仕組みです。

企業が運営していない分散型取引所(DEX)では、この流動性プールで集めたコインがあるからこそ、暗号資産が売買できる取引所として成立しています。

例えばこのようなイメージです。

  • 〈コインA - コインB〉の流動性プールでコインを集める
  • 取引所で〈コインA - コインB〉の交換(売買)ができるようになる

ですので、流動性プールに一定数のコインが必要になり、コインを集めるために高い利率を設定しています。

DeFiの世界では流動性プールにコインのペアを預けることを「流動性を提供する」といいます。

流動性マイニングとステーキングの違い

コインを預けて報酬をもうら仕組みなので同じように感じますが、実は大きく違います。

簡単にまとめると、以下のイメージです。

目的預けるコインの数報酬
流動性マイニング取引所
(運営のために)
2種類のペア
(価値が〈1:1〉の割合で)
大きい
ステーキングブロックチェーン
(維持のために)
1種類小さい

そもそも目的や利用方法が違うんです。

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【金融のバグ】流動性マイニングをやる大きなメリット

結論からいうと、メリットは1点のみです。

流動性を提供すると、異次元に高い報酬がもらえるということです。

たとえばコチラをご覧ください。

利率が900%を超えてくるなんてものもあります。

仮に10,000枚のコインを預けたら、

  • 1年:90,000枚
  • 1ヵ月:7,500枚
  • 1日:245枚

のコインを報酬としてもらえる計算です。

こんな仕組みって、暗号資産以外の世界では絶対にありえません。多くの人が夢中になるのもわかります。

【リスク】流動性マイニングのデメリットも怖い

とはいえ、こんな美味しい話ばかりではありません。

しっかりリスクもあります。

流動性マイニングのAPRは大きく変動する

さきほど例に出した利率ですが、そもそも1年間も900%を維持する保証はどこにもありません。

利率が高ければ高いほど日々大きく変動しま、長期的には下落していきます。

また「利率が高い=リスクが高い」傾向にありますのでご注意ください。

暗号資産自体の価値が大きく変動する

変動するのは利率だけではありません。流動性を提供しているコインや報酬としてもらえるコイン自体の価値も大きく変動します。

買ったときの値段から大きく下落してしまった場合、流動性マイニングで稼ぐ報酬ではカバーできないほどの損失になります。

例えばETH(イーサリアム)の過去1年間のチャートをみてみると、1ETHが50万円を超えていることもあれば、20万円を切ってる場合もあります。これほど変動が激しいので要注意です。

流動性マイニングにはインパーマネントロス(変動損失)がある

流動性マイニングで一番むずかしいのは、このインパーマネントロス(Impermanent Loss)です。略して「IL」とか、「変動損失」ともいいます。

具体的な例をだして説明しますね。

仮に〈1ETH=10ドル〉だとして、このペアで流動性を提供します。価格設定がめちゃくちゃですが、イメージしやすい価格にしています。

「50:50」の比率なので、流動性を提供している〈ETH・USDCペア〉のプールも、このようなイメージになります。

ところが価格が変動して、〈1ETH=40ドル〉となりました。

するとプール内も「50:50」の比率を保つようにリバランスされます。

その結果、流動性を提供していたペアの比率もリバランスされます。

もし流動性を提供せずに所持していただけだと、このようになります。

単純に保有していたときの方が「10ドル」分、利益が大きいですよね。

これをインパーマネントロスといいます。「預けなかった方がよかった」ってやつですね。

流動性マイニングのデメリットを回避する方法

だったらやらない方がいいじゃないか!

という声もありますよね。

流動性マイニングは、そもそも変動することが前提

そもそも流動性マイニングは、コインの枚数が増減することを前提としてつくられています。

以下は世界的取引所BINANCEで、変動損失ついて書かれた記事から引用したグラフです。

BINANCE ACADEMY」より
  • タテ軸:Change in total equity value(持分価値の変動):預けたコインの枚数の変動
  • ヨコ軸:Current price as persentage of initial price(初期価格に対する現在価格の割合):預けたコインの価値の変動

「タテ軸0%:ヨコ軸100%」が流動性を提供したスタート地点です。コインの価値が下落する(100%以下になる)とコイン枚数の減少が強く、上昇した方(100%以上になる)がゆるやかに減少していきます。

結局、預けているコインの価値が〈上昇〉〈下落〉のどちらにいっても、コインの枚数は変動することがわかります。預けているコインの枚数が変動するのは「当然」なのです。

ですので、1枚も絶対に減らしたくないコインは流動性を提供することはNGです。

流動性マイニングで重要な3つのポイント

  • 流動性を提供するコインの選択が重要
  • 報酬となるコインの枚数と今後の価値
  • 元本の大きさ

これらを総合的に判断して流動性マイニングをやる必要があります。

流動性を提供するコインをリスクが少ないペアに

流動性提供のペアを考える際に「リスクが少ないペア」という考え方があります。

ハイリスク・ハイリターンも理解できますが、元本が大きければ「流動性マイニングでは小リスクでも、一般世界の中ではハイリターンになる」というのも方法の1つです。

例えばリスクが少ないペアとして、以下のような3種類のパターンが考えられます。

  • ステーブルコイン同士のペア
  • BTC(ビットコイン)+ステーブルコインのペア
  • BTC(ビットコイン)+信頼しているコインのペア

ちなみにステーブルコインとは「ドルと連動しているコイン」で、ドル換算では価格の変動がありません。どこまでいっても「1ドル=1ステーブルコイン」です。代表的なコインは〈USDT〉〈USDC〉〈BUSD〉〈DAI〉などがあげられます。

ステーブルコイン同士のペア

このようにステーブルコイン同士でペアと組むと価格の変動を受けないので、安全性がかなり高いです。

「リスクが少ない代わりに利率も低い」のが特徴で、この参考例(PancakeSwap)では利率が5%台となっています。

BTCとステーブルコインのペア

安全安心なビットコインとリスクの少ないステーブルコインも、リスクが少ない組み合わせです。

暗号資産をさわってない方からみれば、ビットコインなんて「怖い」「無価値」っていうイメージがあるかもしれませんが、暗号資産をさわってる側の人間からみる「ビットコイン=安心・安全」というイメージです。

もちろんビットコインの価格が大きく変動したらペア内の枚数の変化は激しいですが、最終的にはリターンが大きいと考えることもできます。

BTCと信頼しているコインのペア

BTCの次に信頼度が高いコインといえばETH(イーサリアム)だと自分は思ってます。

もちろん人によってイメージするコインは違うと思いますが、ペアの内のどっちの枚数が増えてもOKなペアで流動性が提供するのも作戦の1つです。

今回例にして3つの中ではこのペアの利率が一番低くく、信頼度の高さを物語っています。

流動性マイニングの計算は不可能

最後に便利ツールもお伝えしておきます。

「変動するのは当然」として、変動を算出するのは自力では複雑でほぼ不可能です。そこで紹介したいのがこのサイトです。

いろんなサイトがあるのですが、「無料で使える」「複数のチェーンに対応している」ところがポイント高しです。

使い方はとてもシンプルで、検索窓に自分のウォレットアドレスを入力するだけ。

保有しているトークンや預けているコインやその詳細まで表示してくれます。

例えば自分が流動性を提供してみた〈GMT-USDC〉ペアもこんな感じで、現時点のRewards(報酬)とImpermanent Loss(変動損失)が確認できます。

Deposit:預けたコイン数/Current:現在のコイン数

報酬が1.12ドルに対して、インパーマネントロスが22.57ドルです・・・。完全に損してるパターンですね。

このような感じで、こまめに現状を確認してみるのもよいかもしれません。

【まとめ】流動性マイニングのメリット・デメリット

本日の復習

  • メリットは一般社会ではありえない大きな利率。
  • デメリットは価格の変動。特にインパーマネントロスは流動性マイニングの落とし穴。
  • 「提供するコインの選択」「報酬となるコインの枚数と今後の価値」「元本の大きさ」が大きなポイント。
  • リスクを抑えた流動性マイニングの方法もある。

以上となります。

特にインパーマネントロスがむずかしいところですが、流動性マイニングと上手に付き合うことで資産を増やすことができます。もちろん減らすこともありますが・・・。

「これから始めよう」「やるのが怖い」「始めようか迷っている」方などたくさんいらっしゃると思いますが、まずは無理のない少額でいろいろテストしてみるといいでしょう。合わなかったら止めればいいだけですし、何か新しい発見があるかもしれません。

こちらの記事でPancakeSwapでの流動性マイニングのやり方を説明していますので、ぜひ参考にしてください。

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